もりのくまさんの楽しい毎日

ラグナロク中での毎日成長日記☆

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始まりの物語~ピースとオルシャ  

狼鯖の方の所で 弟しにして貰ったオルシャですが
なんと 素敵な兄弟絵を描いて頂いてしまいましたので
お礼と自分の欲望?の為に久々にショートストーリーを書いてみました☆


おにーさまに捧げます(笑)









始まりの物語~ピースとオルシャ~



我が家は聖職者の家系だった。
両親ともにプリーストで
勿論おれ達兄弟も将来はそう 望まれていた。

いつもおれを助けてくれたり遊んでくれた歳の離れた大好きな兄 ピースも
勿論プリーストの道へと歩んだが
支援プリがメインとする我が家では異端の 殴りプリになっていた。
両親や親せきは嘆いたが
おれは知っている。
兄はけしてプリーストになりたい訳では無かった…
豪快で大らかで 喧嘩が強くて逞しくて…
でも 誰かが傷つくのが嫌だからこそ
兄は先陣切って前衛で戦い 
そして 傷つく姿を見たくないから一人を好む…
プリーストではなく ナイトやクルセイダーの方が兄らしい

そう ずっとおれは思っていた…

長男だから…道を勝手に定められ プリーストの道を選んだ兄

だからこそ 兄を支えたかった
彼の為におれは何が出来るだろう?
同じプリーストではなく…前衛で戦う兄の為に…

そして…冒険者となれる時を迎えた…
プリーストになると信じていた両親…そして 兄までも裏切って


おれは ソードマンの道を選んだのだった。






「オルシャ…なんでまたソードマンなんかになったんだ?
親父達もお前はプリーストの素質が十分だっていってたし…
俺もプリになるんだと思ってた…
寄りにもよって…ソードマンなんて…ナイトになるつもりか?」

オルシャがソードマンとなって数日後
兄ピースから呼び出され プロンテラのカフェに腰を落ち着けるなり
そうため息混じりに尋ねられた。
勿論、こう言われるのは分かっていた。
オルシャは俯いていた顔をこわごわと上げ、ピースを見上げ

「ナイトじゃない…クルセイダーになりたいんだ…
クルセイダーならヒールも使えるし…聖騎士だから、聖職者には変わりないでしょう?」

やはり怒っている様子のピースにオルシャは怯えてしまい
言い辛そうに口ごもりながらなりたい職を口にして。

「あぁ?それだったらプリで十分じゃねーかっ」
「だって!兄さんと一緒に戦いたかったんだもん!
プリになって、兄さん殴りプリだから 支援プリで援護しようと…思ったけど…
違うんだ…支援だけじゃダメなんだ…
兄さんをおれは守りたいっ」

前衛がどれだけ危険か分かっているピースは
オルシャの希望する職がより危険な事に思わず声を荒げてしまうが
それに負けじとオルシャは声を上げ
理由を口にして

「兄さんが前衛だから…その盾になりたい…
それに、クルセイダーなら、兄さんの傷を自分に移す事も出来るし…
だから…おれ…クルセイダーになるんだっ
今度は…おれが兄さんを守るから…」
「んなっ!?なんつー理由だよっ
第一俺は守って貰わんでも十分強いしっ!
お前から心配される程弱くねぇよっ!」

自分の盾になり、更にクルセイダーの特殊スキル
ディボーションで自分の受けた傷を自らが受けると口にするオルシャに
ピースは声を荒げて、持っていたビールのジョッキをドンッと
テーブルに叩きつけてしまい。
その声と音にオルシャはビクッと震え、身を縮こませて。

「今更アコにもなれねぇし…クルセになる事は反対しない…
でも、献身にはなるな…」
「いやだっ!これはおれが決めた事だっ」

子犬の様に小さくなり震える弟の軽く舌打ちをしたピースは
泡がなくなってしまったビールを一口飲んでから
これからオルシャが進む道を示してやるが
今まで自分に逆らった事のない弟が
即座に反論してくるのに、驚いた様に目を見開き。

「これは譲れない…
おれが決めたんだ…
おれは…兄さんと一緒にいたい…旅がしたいんだ…
強くなるよ…兄さんと一緒に戦い、簡単に倒れない様に強くなる…
兄さんの隣にいても…恥ずかしくない…誇れる位の男になるから…


お願い……
おれを嫌わないで…

傍にいさせて…」

唇を噛み締め、目に涙を一杯浮かべながら
ピースと共に歩める男になれる様に強くなると宣言し
そして、一番恐れている事…嫌わないで欲しいと懇願し。

そのまま 俯き、必死に腕で目を擦りながら落ちる涙を誤魔化すオルシャを
見ていたピースは 懐から金を取り出しテーブルに置くと
おもむろに立ちあがり。

『我が求める場所へ その入口を開けろっ ワープポータルっ!』
「兄さん?うわぁっ!!」

突然ブルージャムを地面に投げつけ ワープポータルを開くと
オルシャが顔を上げた瞬間、ピースは小脇に抱え込んで
そのままポータルの中へと姿を消して。



「ここは…?」

まだ 頬を涙で濡らし、小脇に抱えられたままのオルシャは
突然変わった世界に目を見開き

「グラストヘルムと呼ばれる場所だ…勿論人なんていない廃墟だけどな?
ここには死してなお、蠢いているやつらがいる…
俺がよくくる狩り場だ…
俺と一緒がいいってんなら、こんな場所にお前も来るんだぞ?」

昼にも関わらず、薄暗く、ひんやりとした独特の風が頬を撫で
心の奥底から湧き上がる恐怖に 地に着いていない足は小さく震え
背中や額を 冷や汗が落ちてゆき…

「こ…これる様になるよ…
兄さんが一緒だもん…怖くなんかないっ!」
「はぁ…この…頑固者がっ…」

怖がって決めた事を萎えさせ様と思っていたピースは
怖がるよりも自分の決めた道を絶対に譲らないオルシャの頑固さに
深くため息をついて肩を落とすと
そのまま踵を返し、城の門から外へと出て…


「兄さん?」
「ったく…しらねぇぞ…どうなっても…」

一歩城壁から出てしまうと そこは真っ青な空が広がった野原で…
抱えていたオルシャ降ろしたピースは近くに石に腰掛け
タバコを取り出し火を点けて口にくわえると
何度めかも分からないため息を煙と共に吐き出して

「マジで危険だぜ 俺との旅は…
危険な事ばっかりしてるからな…いつ死ぬかもしれない…
他の奴と組んだ方がお前の為だし…楽しいと思うぞ?
俺はプリだけど 支援や癒しなんて、あってない様なもんだしな…
それでも、一緒にいたいのか?」
「だからこそ おれがクルセイダーになって守るんじゃないかっ
大丈夫…兄さんを死なせたりしない…
おれが守れる様になるから…」
「んな事したら、お前は死んじまうんじゃね?」

すぐ傍らに立つオルシャを見ずに 空を仰ぎ見ながら
どれだけ危険な事をしているのか
そして、自分よりも他の冒険者達と行動した方がいいと諭すピースだが
その考えは変わらず、兄を守ると告げる弟をちらりと見て
自分が死ぬ可能性を告げて

「大丈夫だよっ
だって、兄さんは絶対おれを死なせたりしないもんっ」
「てめぇ…」

心底兄を信頼しているオルシャは 自分が死ぬ危険性を言われても
満面の笑みで答え
その疑い一つない笑顔に思わずタバコを落としそうになりながら
睨みつけ

そうだ…自分が弟にどれだけ甘いか…
失いたくないか…嫌な程分かっている…
だからこそ オルシャが進む道に反対したわけで…

「あぁ~もぅっ…しゃあねぇなぁ…この頑固者が…」
「兄さん譲りだねっ」
「俺はお前程じゃねーよっ」

盛大なるため息と共に立ちあがったピースは嫌味でオルシャに言うが
屈託ない幼い笑顔で答えられてしまい 思わずムキになって言い返し。

タバコを手に取り、もう片方の手で胸に下がる十字架を取って口づけると
オルシャの前で腰を低くして 
濡れた頬を一度指先で撫で、そして そっと額に手を触れさせ
前髪を上げてやり。

「兄さん?」
「どうか…神の祝福を…血を同じくする者へ与えたまえ…」

何をするのか分からないオルシャは不思議そうに見上げるが
小さくピースは祈りを捧げると、神の加護を受けられる様に
その額に口づけをしてやり。

恥ずかしくなって赤くなるオルシャの
自分と同じ青い髪をくしゃりと手で撫でてやり
体を離すと 背中を向けて歩き始め…

「あの…兄さん…?」
「ほら…一緒に旅をしたいんだろ?少し付き合ってやるよ」
「うんっ!!」


戸惑うオルシャを振り向き、悪戯っぽい笑みを浮かべたピースは
早く来いと促し。
受け入れられた事が分かったオルシャは子犬の様にピースを追いかけ。



そして誓う…

「死なせたりなんかしねぇよ…俺が守ってやる…」




「なんか言った?」
「いいや…別に…」

風が吹く中 呟いた誓いは オルシャの耳には届かず
不思議そうに尋ねてきた弟になんでもないと答え…




聞いていたのは大地を吹きぬける風と
広大なる大地
そして…この世界の神だけ…



二人の兄弟の物語が 今 幕を開ける…

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